年代別ケア:妊娠期〜乳幼児期
永久歯は妊娠中からすでにつくられて、長時間かけてあごの中で成長します。また、乳幼児期は乳歯が次々と生えてきたり、永久歯があごの中でつくられたりという変化の激しい時期です。
 
乳幼児期は、保護者がまずみがいてあげることから始め、歯みがきの習慣をつけるようにしましょう。
妊娠期(胎児)における歯とお口の健康とケア
妊娠期(胎児)の歯の特徴〜

歯の形成期
乳歯の芽である歯胚は、妊娠7週目頃からつくられます。さらに妊娠4ヶ月目頃からは、その歯胚にカルシウムやリンなどが沈着し(石灰化)、かたい歯がつくられていきます。また、永久歯の歯胚の一部も妊娠4ヶ月目頃からつくられます。

注意点
強い歯をつくる
母体の健康を保ちながら、胎児への充分な栄養補給をするためには、バランスのとれた食生活をすることが大切です。妊娠中のカルシウム所要量は1000mg(一般成人は600mg)。健康な歯の土台をつくるのは、お母さんの役目です。
歯を育てる栄養素と多く含む食品例
むし歯や歯周病にかかりやすい
妊娠中は、口の中の唾液(だえき)がホルモン分泌の変調によって酸性に傾き、むし歯や歯周病などにかかりやすくなります。

細菌感染に注意
歯周病は、低体重児出産や早産のリスクを高める可能性があります。ふだんから定期的に歯の診察を受けるのが理想ですが、受けていない人は妊娠安定期に受診し、必要なら治療をしましょう。
 
「妊娠すると歯が悪くなるって本当!?」
昔から「ひとり子供を生むたびに1本歯を失う」と言われたりしますが、おなかの赤ちゃんがお母さんの歯のカルシウムを奪うことはありません。妊娠すると、身重のために動くのがおっくうになったり、つわりが原因で歯みがきなどのお口の清掃がおろそかになりがちです。その結果、プラーク(歯垢)がたまり、不潔な状態になるのです。つわりがひどい場合は、小さめの歯ブラシを使ったり、洗口剤で口をすすぐのもよいでしょう。