歯を削るのはどこまで?

そもそも何を削っているのか?  虫歯として取り除くのは、変質してしまった象牙質

   
                                    

虫歯菌は歯の内部に侵入するにあたって、事前に内部に向けて酸を放出しています。この酸により歯の内部にある象牙質が、フニャフニャに柔らかくなります。この状態を「軟化象牙質」と呼んでいます。虫歯の治療では、この柔らかくなってしまった軟化象牙質を、回転器具や、先の細いスプーンのような器具で取っていきます。実は虫歯治療で削っているのは、外から入り込んで増殖した「何か」ではなく、もともとは硬い象牙質が酸によって溶かされ柔らかくなった象牙質、すなわち変質してしまった「歯そのもの」なのです。



削る目安にする虫歯が取れたサインは?
 
回転器具の選択で、健康な象牙質を削らないで残すことができます。
虫歯の治療では、目で見えない虫歯菌をどのようにして取れたと判断しているのでしょう。主に次の3つの方法があります。

■削る際の感触で確認する
虫歯菌が取れたかどうかの判断は、表面の硬さなどを基準するのが一般的です。すなわち健康な象牙質は硬く、虫歯菌が存在している象牙質は柔らかいため、柔らかい部分の象牙質は削れるが、硬い象牙質はあまり削れないような、回転器具を使用して、虫歯だけを取り除くようにします。

■視覚的に確認する
目で確認して取り除く方法としては、歯磨きが上手にできているかどうか確認するのと同じ原理で、虫歯の穴から特殊な色素を流して、色が残るかどうかで、虫歯が取れたか確認する方法もあります。