親知らずの抜歯後のトラブルと対処法

 

■ 出血が続く
抜歯当日にときどき見られる。口の中の出血は唾液で薄まり、実際の出血以上の血液がどんどん出てくるように見えるもの。少量であればそのままでも心配ないが、気になるようであれば、きれいなガーゼなどをロール状にして圧迫止血する要領で10〜20分程度噛むようにする。お風呂などに入ると血圧があがり出血が止まりにくいことがありますので安静にしてください。
■ 腫れる
親知らずは抜歯後全く腫れないこともあれば、しばらくの間腫れたりすることも。1〜2週間程度かけて少しずつ落ち着くのが一般的。腫れたときは5分程度なら冷やしてもよいですが、それ以上冷やすと治りが悪くなりますので注意してください。
■ 口が開かない
歯茎や頬の粘膜部分が腫れることがあり、腫れがあごの関節の動きを妨げたりするため、だんだんあごが開きにくくなる。安静にしていれば腫れの消失とともに次第に開くようになります。
■ 術後の痛み
通常でも抜歯後2〜3日は痛みが出ることがあります。薬などを服用して痛みを抑えるのが一般的だが、1週間程度痛みが続くような場合は一度病院で相談を。痛みが強くなっていくようであればドライソケットの可能性があります。
■ 縫合した糸が取れる
抜いた後に傷口を縫合した場合、通常1週間待って抜糸します。しかし、1〜2日目で縫った歯茎の部分が腫れて糸が取れてしまうことも。この場合は縫い直さず、様子を見ることがほとんどです。
■ ドライソケット
抜いた直後より抜いた3日目以降のほうがさらに痛いようなケースです。抜いた後穴の内部の骨が、かさぶたの役割をする血の固まりで十分に覆われない状態が続き痛みが長く続く。下の親知らずの抜歯後、2〜4%程度の人に起こるといわれています。軟膏状の薬で保護したり、再び内部を刺激したりして治癒に2〜4週程度かかる。一般的には抗生物質を追加で出されます。家庭でできることとしては、抜歯窩に市販の口内炎軟膏をいれて外部からの刺激が入らないようにすれば少しは痛みが良くなります。

(抜歯後の注意事項)
 
うがいをし過ぎると痛くなることがある?

 傷口を綺麗にしておくために頻繁にうがいをしたり、抜歯後の穴の内部を洗い流そうとすることは治癒を送らせる恐れがあり、ドライソケットとなるリスクが高くなり逆効果です。

抜歯後は薬などが処方されるのが一般的です。抗生物質などは痛みが落ち着いても傷口から体の血液中に入り込んだ細菌を殺す効果があるので、途中で止めることなくしっかり飲みきるようにしましょう。
 親知らずは下歯槽神経といって口の付近の触った感覚を司っている神経があります。炎症などが強くでると一時的にしびれが出ることがあります。このしびれは感覚神経なので顔の変形などはありません。
但し、一般的には熟練した歯科医師であれば神経を切ることはまずありませんので、必ず改善します。但し神経の治癒には時間がかかるため3年でよくなる方もいれば、3か月でよくなる方もいます。
 ではこんなトラブルがあるから抜かない方がいいと思われるかもしれませんが、もし親知らずが大きく腫れて膿がでたりすることでも同様にしびれが出たりします。そのため、腫れを繰り返すような親知らずは、抜歯してしびれが出るリスクがあったとしても抜歯した方が利益が大きい場合には抜歯を行います。